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落ち込んだ気持ちをスグに立てなおして接客したいと思ったことはないですか?
理不尽な要求のクレーム対応や契約する気のない営業電話がかかってイライラしているところにふらっと新規のお客様が来た時、スグに気持ちを切り替えないとせっかくの新しいお客様を逃しかねないですよね。
気持ちを一瞬で変えられたら便利だと思いませんか?怒りをすぐに抑えたり、ムスッとしたお客様でも緊張せずに接客したり、お客様を怒らせる大失敗をして落ち込んでもすぐに元の状態に戻ったり。
そんな都合の良い方法がNLPにあるんです。
さすが脳の取扱説明書と呼ばれるNLPですね!
なりたい状態を身体の刺激と合わせ記憶する!
梅干しを思い浮かべると口の中に何となく唾液が増えませんか?
また嫌な上司や嫌いな人のことを思い浮かべるとムカついたり気持ちが暗くなりませんか?
これはその状態を思い出すと、感情が反応してしまう証拠です。
そう、私たちはある刺激と気持ちの反応をセットで覚えることが出来るのです。
有名な話としては「パブロフの犬」というものがあります。
ベルがなると餌が出ることを犬に繰り返しやったところ、ベルが鳴っただけで犬がよだれを出したという実験です。
ある刺激に対して特定の感情が沸き起こることをNLPではアンカリングと呼びます。
今回は最高の笑顔と思いやりを持った良い状態を一瞬で作るアンカリングのやり方をお伝えします。
ステップ1.理想の自分を思い出します。
最高の笑顔と最高のおもてなし感覚に溢れた自分を思い出します
過去の体験に遡って探してください。自分が最も輝いていたときのことです。とても強く忘れられない感情を伴うもののほうが作りやすいです。
コツは何度でも思い出せるものを探します。
ステップ2.アンカリングの刺激方法を決める
例えば、人差し指をグッとつまむ、膝をつねる、手のひらを親指で押すなど、身体に刺激を与える方法を決めます。
偶然にやるようなことは避けましょう。なぜなら例えばピースサインを作るというのをアンカリングのスイッチに決めると、写真を撮られる度にその感情が浮かんでるくることになります。
たまに時計に触る、指輪に触るということをアンカリングにする方がいらっしゃいますが付け忘れがありますので物に触るのも避けたほうが無難です。
ステップ3.ピークの直前でアンカリングする
ステップ1で決めた状態になりきる直前に刺激を与えます。
感情が高めていって、ピークになる寸前に刺激→ピークを迎える。これを何度も何度も繰り返し行い、自分の刺激と反応を結びつけます。
これは一朝一夕では出来ない場合もあります。毎日、やって訓練することをお勧めいたします。
NLPを使いこなしているトレーナークラスになると、指毎にアンカリングを決めていつでも好きな時に発火させる方もいらっしゃいます。
左の人差し指はリラックス、中指はやる気、薬指は冷静などなど。
アンカリング発動をマスターするには練習あるのみ
アンカリングを初めてやる方はこんなこと出来るはずがないと多くの方が感じます。
確かに身体反応と感情を結びつけるなんていかにも欧米的な考え方かもしれません。
しかし刺激と感情を結びつけることは訓練次第で必ず出来ます。
何故ならアナタも今までの人生の中でアンカリングされてしまっているものを持っているからです。
例えば、犬が怖い方は犬の写真や鳴き声を聞いただけで怖くなりませんか?
井上陽水さんの名曲『少年時代』を聞いただけでノスタルジックな気持ちになりませんか?
是非、何度も訓練してマスターしてください。一瞬で気持ちを切り替えていつどんな状況でも最高のおもてなしでアナタのお客様を喜ばせてあげてください。