人間関係に苦手意識を持っている割合は859名の課長職・一般社員に行ったある調査によると461名(53.7%)でした。
およそ半数以上の人が対人関係の構築に苦手意識を持っているようです。
また人前で話すことについては、78%の人が「苦手意識がある」と答えています。
苦手意識が生まれる原因は主に2つです。
- 対人関係で怖い思いをした経験
- 幼少期の親からの過度な禁止命令、否定
簡単に言うと、経験と親からの刷り込みの2つとなります。
これら2つを持ったままの人生とそれらを対処した場合の人生を考えた場合、アナタにとって有益なのはどちらでしょうか。
苦手意識の解決策
NLPプラクティショナーとマスタープラクティショナーでは対人関係や人前で話す時の苦手意識の克服に大変有効です。
ケースごとに見ていきましょう。
人前で話すことに失敗した経験から大勢の前で話すことに苦手意識を持ってしまった場合
人まで話をしたら思うように行かず、頭が真っ白になってしまい、それ以降、大勢の前でのプレゼンや話すことが怖くなってしまった。
このよう経験を持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
前提としては、今までそれほど苦手意識がなかったのに、大きな失敗をしたがゆえに人前でのスピーチが苦手になってしまった
というケースを考えてみます。
NLPではこのようなケースをいとも簡単に解決することが出来ます。
これは一種の嫌な思い出が自分を縛っている状況といえます。
NLPではストレスに感じること、本当は無くしたい記憶を軽くするスキルがあります。
その一つがビジュアルスイッシュです。
変えたい過去の記憶を自分の感覚の調整(NLPでいうサブモダリティという概念)をして小さくする方法です。
例えば、頭のなかで
- 映像を白黒にする
- 相手の大きさを小さくする
- 相手のカオに髭をつけて面白くする
- 相手の声をミッキーマウスのように早口で軽快な声にしてしまう
ということをします。
これは実際にワークをしないと中々理解が難しいと思いますが、
納豆が嫌いだったのが嫌でなくなった
とか
上司とカラオケに行くまでのマブダチになった
など
激変する方もいらっしゃいます。
また恐怖症の克服(フォビア)というスキルもあります。
例えば犬が嫌いで見ただけでも怖いという方もこのスキルによってそのような恐怖を取り除くことも可能となります。
失敗した記憶を小さなものというイメージができたら、今度は自分の存在を肯定するワークをするとなお自身がつくでしょう。
NLPではエクセレントサークルというスキルがあります。
最高の自分をリアリティ豊かに想像するスキルです。
自信に満ち溢れた自分はどんなカオをしているか、何を着ているか、どんな佇まいをしているか、どこにいるか、周りには何が有るか、どんな音が聞こえるか、など自分が映画のワンシーンにいるとしたらどんな状況になるかを事細かに描写します。
そのイメージをいつでも一瞬で思い出すのがエクセレントサークルです。
またはアンカリングというスキルで発動しても構いません。
アンカリングは自分の好きな感情をいつでも発動させるスキルです。
これらもプラクティショナーで学ぶことが出来ます。
新しい人間関係を構築するのことに苦手意識を持っている場合
最初は意気込んで誰とでも仲良くしようと思っているのに気がついたら孤立している、、
そんな経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなってしまっても大丈夫。今からでも遅くありません。
NLPでは信頼関係(ラポールの構築)の作り方のスキルが満載です。
人間関係が構築されるにはある絶対に必要な要素が存在します。
仕事をバリバリやっていて人より活躍している
ジョークがうまい
という単純なことではありません。
コミュニケーションが成立するには特殊な話法があるわけではなく、コミュニケーション以前の信頼関係が大事なのです。
信頼関係さえ構築できれば、無理に人を笑わせなくても頼みごとはすんなり通るし、絆も深まります。
信頼関係を築くことで大切なことは、相手との関わりを自分から積極的に持つことです。
例えば、挨拶。
相手が無視しても自分から挨拶をし続けることが大事です。
また相手の方を見て挨拶していますか?後ろから話しかけられたらPCをずっと見ているのではなく、面倒でも相手の方を振り返って挨拶することが大切です。
このようにきめ細かい配慮から信頼関係は少しずつ深まっていきます。
さらにNLPでは相手からの話を効果的に聞くスキル(傾聴)を習得できます。
これを身につけると相手からの信頼関係を短時間で構築することも可能となります。
具体的にはバックトラック、アイ・アクセシング・キュー、VAKモデル、オウム返しなどのスキルの習得が役に立つでしょう。
自分は元々自信がない、内向的だから対人関係に苦手意識を持っている場合
幼少期の親からの過度なしつけ、怒りなどが原因で萎縮したまま大人になっている方も大勢いらっしゃいます。
そのような場合、自分には自信がない、自分はダメな奴、自分は所詮、内向的と決めつけていることがあります。
それらのプラス面もあります。
例えば、人前で失敗しないよう用意周到になったり、手を抜かずにプレゼンするなど。
それらを弱みではなく、強みと捉え直すことで自信を付ける方法もあります(リフレーミングのスキル)。
しかし自信の無さを払拭したい場合は決着を着けることをおすすめします。
NLPでは相反することの決着をつけるスキルがあります。
それが葛藤の統合(ビジュアル・スカッシュ)です。
または、そう思いたくないけれど思ってしまうことの肯定的な意図を汲みとってやめるワーク(6ステップ・リフレーミング)もあります。
自分の状態に注意を払う概念を持つだけでも意識が変わります。(NLPのステートという概念)
もしくは、ある状況になったときいつも同じ結果になってしまうという場合、それらを細分化して考え、ある部分を変えることで結果を別のものにするというスキル(TOTEモデル)を習得することもできます。
このように人間関係や対人関係に苦手意識を持っている方はNLPで対処できるスキルが満載なため非常に有効です。
ある問題を解決するには対策方法を多く持つことがコツです。
その方法がダメでも別の方法が試せるからです。